日本において、ラーメンという料理は、それだけでフルコースがつくれてしまうほどに多種多彩です。
麺・スープそして具材と、工夫のポイントは尽きません。
しかしながら、その温度に焦点を当てたラーメンがあることをご存知でしょうか。
不思議な「常温ラーメン」を食べる事ができるのは、気のいいマスターが切り盛りする人情味のお店です。
東京都杉並区の南阿佐ヶ谷に、気さくなマスターの「鳥よし」があります。
「鳥よし」
★営業時間★
月~日 19:00~23:00
※第1・3月曜日定休
※ランチ営業の場合あり
★住所★
東京都杉並区成田東4-35-27
「鳥よし」の行き方
「鳥よし」の最寄り駅は、東京メトロ丸ノ内線「南阿佐ヶ谷駅」です。
駅出口を出て青梅街道を東に進み、路地を南に入っていった住宅街にあります。
居酒屋風の店構えが見えたら、そこが「鳥よし」です。
近づいてみると「マスターの夜めし」の文字が描かれています。
「鳥よし」は居酒屋ではありますが、「お食事のみでも大歓迎」というスタイルです。
「南阿佐ヶ谷駅」からは徒歩5分程度、JRで来た場合は中央線「阿佐ヶ谷駅」から20分程度の距離ですね。
「鳥よし」店内は居酒屋風
「鳥よし」店内は、カウンターのみの小さなつくりになっています。
そんな「鳥よし」を、こちらのマスターが一人で切り盛りしています。
色々と話もしてくれる、陽気なマスターです。
そんなマスターから、「いつもお客さん来なくて困ってるんだよ。どんどんネットにアップして宣伝してよ。」というお言葉がありましたので、さっそく目的の「常温ラーメン」を注文しました。
これが「常温ラーメン」
「常温ラーメン」の出来上がりを待っていると、「不味ければ代金は要らない」という張り紙を見つけました。
ただ、実際に代金を払わなかった人間がいるのかどうかは、最後までマスターに聞くことができませんでした。
「はい!常温ラーメン」
そして、目的の「常温ラーメン」とご対面となりました。
マスターによると、この日は豚肉炒めを多めにトッピングしてくれたとのことです。
パッと見た感じは、特に変わったところも無く、普通のラーメンなんですけどね。
よーく見てみると、湯気が全く出てない事に気づきます。
顔を丼に近づけても熱気が伝わってきませんので、そこで普通のラーメンとの違いを認識します。
さっそく、麺をひとすすりしてみました。
推定温度は30度前後どいったところでしょうか?
いわゆる「冷やしラーメン」とも違う不思議な感覚です。
ですが、アッサリ仕上げられているからか、熱くないスープでも程よくマッチします。
普通に完食してしまいました。
普通のラーメンよりも麺にコシがある感じだったので、マスターに聞いてみます。
「あ、あの麺のコシはね。温泉のお湯を使ってるからだよ。」
「え?温泉のお湯を使うと麺にコシが出るんですか?」
「麺を茹でるお湯と、ラーメンスープにも軽く混ぜてあげると良い感じに麺が締まるんだよね。」
「マスターの夜めし」にハズレ無し
「常温ラーメン」は食べてしまいましたが、他にも美味しそうなメニューが掲げられています。
そこで、改めて訪問した日に、別のメニューを注文する事にしました。
そこで目をつけていたのが、こちらの「ジンジャーカレー」です。
別の日に改めて注文した「ジンジャーカレー」がこちらです。
見た目は家庭的なカレーって感じなのですが、ひと口食べてみると生姜の風味が広がります。
カレーの刺激に生姜の刺激が重なって、良い意味でクセになる味でした。
さらに、隣に座っていたお客さんから「これも美味しいから食べてみなよ」と、「塩焼そば」のおすそ分けをいただきました。
この「塩焼そば」もアッサリとした味付けで、「マスターの夜めし」はどれも外れがありません。
マスターと、他のお客さんとの会話も弾み、しばし楽しい時を過ごすことが出来ました。
「食事だけでも大歓迎だから、いつでも来てよね!」
そんなマスターに見送られて「鳥よし」を後にしました。
他にも、こんなラーメンを食べてみました
<2019年9月追記>
「ラーメン万福」は閉店しました。
お店の思い出として、この記事を残しておきます。
美味しいけれども、あ...
日本がラーメン大国という事は、もはや疑いのない領域ではないかと思います。
何気ない街の中華屋さんの醤油ラーメンから、スープに使う水にまでこ...
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。