漬物BAR「4328」@東京吉祥寺|漬物とBARの融合を目指す!老舗の挑戦

漬物と言えば、日本の伝統フードの1つに数えられる食べ物ですよね。
長野県の地方出身者である自分は、幼いころから祖母の漬物を食べて育ちました。

そんな身近にあったはずの漬物ですが、昨今の漬物を取り巻く状況は厳しくなってきています。
特に「若い年代ほどあまり漬物が好きでないと答える割合が増えた」という研究データもあります。

こうした中、日本の伝統食を守るため、新たなチャレンジを始めたお店があります。

70年以上にわたって漬物を作り続けてきた「清水屋」という老舗の漬物屋さんがあります。
その四代目の若旦那が選んだ挑戦は、漬物とBARの融合でした。

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漬物BAR「4328」


★営業時間★
月~日 21:00~明け方

※不定休

★料金体系★
※チャージなし
※ドリンク類¥500均一
※メニューに無いフード等は時価


★Pick up MENU★
漬物「うずらキムチ」  ¥300
漬物「季節のぬか漬け」 ¥300
漬物「清水屋セット」  ¥500

★住所★
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-8


漬物BAR「4328」への行き方




漬物BAR「4328」は、住みたい街ランキングで常に上位をキープする吉祥寺にあります。
知る人ぞ知る駅前の飲み屋街、「ハーモニカ横丁」の西の端に面した通り沿いです。

漬物BAR4328の外観

「吉祥寺駅」北口から徒歩3分、「ハーモニカ横丁」の外周をぐるっと回る感じで到着です。

漬物BAR4328の看板

この看板が置かれていたら、漬物BAR「4328」が開店中になります。
お気づきかと思いますが、「4328」「シミズヤ」の当て字です。

漬物BAR4328の入口は階段

階段を2階に登ると、「4328」の若旦那が待っています。

漬物BAR「4328」名物!


漬物BAR4328のカウンター

漬物BAR「4328」のBARスペースは、黒を基調にした落ち着いた造りです。
スタンディングスタイルが基本の、こじんまりとした店内になっています。

漬物BAR4328のドリンクメニュー

ドリンクメニューは、基本的に500円均一です。

漬物BAR4328のレモネード風ドリンク

今回、若旦那が出してくれたのは、こちらのオリジナルレモネード風ドリンクです。

漬物BAR4328の清水屋漬物セット

そして、漬物の3点盛り「清水屋セット」、季節によって内容が変わります。
この日いただいた大根のぬか漬け、絶妙の漬け加減で美味しかったです。

漬物BAR4328名物うずらの卵のキムチ漬け

こちらは「4328」の看板メニューである「うずらのキムチ漬け」です。

水キムチに漬けられて、ほんのりとキムチの風味の付いたうずらの卵が絶品
「4328」に来たら、ぜひオーダーしてもらいた一品です。

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漬物トークをBARカウンターで


子どもの頃から漬物に慣れ親しんでいた私
早速カウンター越しに、若旦那と漬物トークが始まりました。

「漬物って不思議ですよね。同じ素材でも漬け方で全然、別物になりますからね。」

「そうですね。ウチは『ぬか漬け』がメインですけど、塩なんかも面白いですよね。」

しばらく話して、私が長野県出身をカミングアウト

「自分、長野出身なんですけど、東京でも『野沢菜』なんて漬けるんですか?」

「いやー、漬けてみたいんですけどね。こっちだと市場に出回らないんですよ。」

「野沢菜」は、長野県では漬物の材料としてメジャーなんですが、全国的に出回っているわけではありません。
ですが、さすがに漬物屋の若旦那は「野沢菜」の存在を知っていてくれました。

「東京でも出回るようになったら、野沢菜も色々と試してみたいんですけどね。」

老舗の漬物屋の跡取りではありますが、全く堅苦しいところはありません。
軽快な感じで会話が続いていきます。

漬物とBARの融合を目指した理由


「僕らみたいな漬物屋って、もっと危機感を持った方がいいと思うんです。」

若旦那にBARを開店した理由を聞いてみると、こんな答えが返ってきました。

「今の若い人って、漬物を食べる割合が減ってきてますよね。」

「若いうちに食べなかったものを、年とってから食べるなんてことは、まず無いですよ。」


確かに若旦那の言う通りです。
逆に、若いうちに慣れ親しんだものは、年を取ってからも食べ続けるものですね。

漬物BAR4328のカウンター内

「だから、こういうスタイルで、気軽に漬物をつまんでもらえる環境を作りたかったんですよ。」

「伝統のある漬物っていうコアの部分は変えないけど、それ以外の部分は時代に合わせて変わっていく必要があると思うんです。」


「変わらない事、行動しない事が最大のリスク」なんて言葉を聞きますが、厳しい環境でチャレンジしている当事者から聞くと実感が湧きます。
でも、若旦那に悲壮感みたいなものは感じません、むしろ新しい事への挑戦を楽しんでいるように感じました。

「ウチは本店の漬物屋の他に、このBARや、昼間はレモネード屋なんかもやってます。」

「2017年にはもう一軒、店を出す予定なんです。色々な分野にチャレンジしていきたいですよね。」


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若旦那が目指す「4328」の形


私がお邪魔していた時、ちょうど若旦那の昔馴染みというお客さんがやってきました。
若旦那を囲んで、前からの知り合いみたいな感じで会話が続くから不思議です。

こういう一期一会の出会いがあるから、BARは大好きなんですよね。

漬物BAR4328名物うずらのキムチ漬けの提灯

そんな中で、若旦那が、あの3.11の夜に体験した出来事を話してくれました。

「あの3.11の日の夜なんですけど、実はずっとこのお店を開けてたんですよ。」

「あんな状況でしたから、誰も来ないだろうと思ってたんですけど、色んな人が来てくれたんですよね。」

「中には『新宿から歩いてきた』なんて人もいましてね。」

「みんなが口々に『ここに来れば、店やってると思ったから来た』って言ってくれたんです。」

「うまく言えないんですけど、『ここへ来ればいつも開いているお店』みたいな存在になりたいんですよね。」


実は私、3.11のあの日、東京都内に来ておりました。
夜に都内で見た光景は、今でも忘れることがありません。

あの頃「4328」の存在を知っていたら、私も来ちゃってただろうなと思います。
初めての訪問ですぐに思ったんですけど、漬物BAR「4328」って、ものすごく安心できるお店なんです。

「また来てください、お客さんがいる限り、朝まで営業してますから。」

若旦那に見送られて、漬物BAR「4328」を後にしました。
また「うずらのキムチ漬け」を食べに、そして若旦那と語りに、吉祥寺に出掛けようと思っています。

漬物BAR「4328」の近くにはこんなお店もあります。

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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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