牧師と神父の違いとは?牧師バーで教えてもらったこと

「牧師と神父の違い」と聞かれて即答できる方は、どれくらいいるのでしょうか?
キリスト教徒でない日本人としては、「どっちも同じようなものでしょ」と思ってしまいがちです。

しかしながら、実は、この2つにはずいぶんと違う点があります。
日本で唯一の「牧師バー」に行った際、牧師さんに教えてもらったことをまとめます。

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牧師と神父は教派が異なる


神父とはキリスト教会派カトリックの聖職者を呼ぶ際に使われる呼称です。
これに対し、牧師とはプロテスタントという会派の聖職者を呼ぶ際に使われます。

神父は縦社会サラリーマン!?


カトリックは序列社会であり、同じ神父であっても階級が定められています。
その頂点に立つのがローマ法王であり、その下に大主教、長司祭、司祭といった階級があります。

例えていえば、社長を頂点とし、課長、係長、主任などがいる、サラリーマンの縦社会に近いのかもしれません。

縦社会であることから、神父は聖書に書かれていることだけでなく、階級が上の神父の権力にも従うことになります。
聖職者として教会の職務を行う傍ら、カトリック教派全体の役割も果たしていく必要があるのが神父です。

プロテスタントと比べると、カトリックの神父は戒律が厳格であり、結婚が許されない等の決まりもあります。

また、市民との距離という点でも、神父はどこか遠い存在で、市民からすると、一段高い位置にいる存在のような感覚があります。

牧師は自由業フリーランス!?


厳格な縦社会が存在する神父と違い、牧師には序列のようなものもありません。
例えて言うなら、牧師は全員が自由なフリーランスとでもいえるかもしれません。

序列のようなものが無いことから、牧師は比較的自由に活動ができます。
自分で聖書の信仰のみに従い、時には教会を離れたりして、自由に活動をすることができるのです。

牧師には厳格な決まりが無いことから、聖職者用の服を着ずに活動をすることもあります。
また、市民の身近な存在でもあり、気軽に相談ができるようなポジションにいるのも牧師です。

結婚式に登場するのは


牧師と神父には色々と違いがある

最近の結婚式は、ほとんどがキリスト教式で行われている印象があります。
それでは、結婚式で立ち会ってくれるのは、神父でしょうか?牧師でしょうか?

先に述べた通り、カトリックの神父には厳しい戒律があります。
また、市民との距離感もあり、市民が気軽に結婚式に呼べる存在ではありません。

そして、神父は自身が結婚を許されない存在でもあります。
そんな神父に対して、結婚式の立ち合いをお願いするのは、とても無理というものです。

その点、牧師であれば戒律的な厳しさはありません。
そして、牧師であれば1人1人が自由なフリーランスのようなものです。

ですので、「私でよければ引き受けますよ」と言ってくれる牧師は少なくないのです。
また、牧師は自身も結婚することが許されており、そうした意味でも結婚式の立ち合いには問題が無いのです。

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バーテンダーになれるのは?


それではバーテンダーとしてバーのカウンターに立てるのはどちらでしょうか。

神父であっても牧師であっても、「酒を飲んではいけない」という戒律はありません。
そうすると、神父であっても牧師であっても、どちらもバーカウンターに立つことが出来るような気がします。

ですが、神父にはカトリック教会派の厳しい戒律があることを思い出してください。
教派がバーカウンターに立つことを認めなければ、神父はバーテンダーとなることはできないのです。

この点、牧師は自らの信仰のみに従い、自由な布教活動ができます。
夜のバーを「敷居の低い教会」としても、そこ何ら問題はないのです。

従って、バーテンダーとしてバーカウンターに立つことのできるのは牧師となります。

牧師さんがバーテンダーを務める「牧師バー」を訪ねてきました

「牧師バー」@東京四谷|酒場の教会で説法に酔う!
<2017年10月追記> 2017年10月現在、「牧師バー」は本記事で紹介している四谷荒木町では営業を行っておりません。 本記事の最後の...



今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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