「亜呂摩」@東京お花茶屋|アイスとホットが選べて細麺と太麺も選べるビターな「珈琲拉麺」

ラーメンというのは、非常にバリエーションの多い食べ物です。
スープに麺、そして具材の組み合わせ方を考えていくと、無限に味を広げていくことが出来てしまいます。

しかしながら、時として、その組み合わせが予想の斜め上のラーメンを創り出してしまうこともあります。
麺もコーヒー、そしてスープもコーヒーにしてしまったラーメン、想像できますか?

今回ご紹介するのは全てがコーヒー尽くし、喫茶「亜呂摩」「珈琲拉麵(コーヒーラーメン)」です。

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「亜呂摩」


★営業時間★
月~日 11:00~21:00

※火曜か日曜休業の場合あり

★住所★
東京都葛飾区宝町2-19-16


喫茶「亜呂摩」の行き方


珈琲拉麵を食べることのできる喫茶「亜呂摩」は、東京都葛飾区にあります。
葛飾区と言えば、2016年に惜しまれつつも40年にわたる長期連載を終えた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」ですよね。

「こち亀」の作中でも、葛飾区はレトロな東京下町という描かれ方が多かったのですが、実際に葛飾区に降り立ってみると想像通りの下町感で、港区あたりとは全く景色が違います。

「亜呂摩」の最寄り駅は、京成本線「お花茶屋駅」になります。
「京成上野駅」からですと、各駅停車で7駅です。

また、スカイツリーのお膝元である「押上駅」からも、京成線を乗り継いで来ることが出来ます。



「お花茶屋駅」南口を出て、10分ほど歩いていきます。

珈琲拉麺のある亜呂摩の看板

交差点に喫茶「亜呂摩」の看板が置かれているのが目に入ります。
年季を感じるというのもそうですが、妙に存在感を放っている看板です。

珈琲拉麵のある亜呂摩の入口

そして「亜呂摩」の入口に到着します。
いかにも下町の喫茶店という造りが、非常に好感を持てますね。

亜呂摩の店内も下町レトロ喫茶


店内はカウンター席もありますが、基本的に大きなテーブル席を使う感じになります。
「好きなとこに座ってね!」と元気なママさんに案内されたので、テーブル席に着席です。

珈琲拉麵のある亜呂摩の店内はレトロ調

「若いお客さんだねえ!うるさいけどゴメンね!」
先客で来ていた常連らしき二人のオバちゃんが気軽に声をかけて来ました。

珈琲拉麵のある亜呂摩のカウンター

こういう所は、商店街を歩いていて気軽に声を掛け合うのと同じ感覚なんですね。
このお二人、私がお店を出るまでママさんとずっと喋りっぱなしでした。

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珈琲拉麵は麺も熱さも選べます


お店のママさん、私のような一見の客が入ってきたのを見てピンと来たみたいです。
「お兄さん、もしかして珈琲拉麵?」と聞いてきます。

亜呂摩のメニュー珈琲拉麵

「とりあえず、こんな感じだから見てみてね」と渡されたメニューを開いてみます。
そうしたら珈琲拉麵が、写真入りで載っていました。

亜呂摩のメニュー珈琲つけ麺

珈琲拉麵のみならず、サラダ麺珈琲つけ麺まであるみたいです。

亜呂摩のメニュー中華丼

かと思うと、中華丼やらカレーうどんみたいなメニューもあったりするんですよね。
喫茶店ではありますが、こうしたゴチャゴチャっぷりが、かえって気取らない下町っぽくて個人的には好きです。

亜呂摩のメニューは珈琲拉麵以外も沢山

よくよく見てみると、お食事メニューとして各種定食もオーダーできるみたいですね。

しかし一番気になったのは、「コーヒー麺は亜呂摩の製法特許及び商標です」の一文です。
いつの間に商標取得してたんでしょう??

ここで、「亜呂摩」のマスターが登場しました。

「珈琲拉麺にはアイスとホットがあるんだけど、食べた人の感想だとアイスの方が好評な感じだね。」

そうですか、それなら最初はアイスにしときます。

「あと太麺と細麺も選べるけど、どうする?」

え?そこも選べるの??予想外!!

「まあ、最初だからオーソドックスな細麺にしときましょうかね」

というわけで、マスターの勧めに従って、珈琲拉麵(アイス・細麺)をオーダーでしました。

「亜呂摩」のマスターは、静かな感じで物腰が柔らい、感じの良い方でしたよ。

珈琲拉麵への想いを


「良かったら記念に何か書いてってね。」

亜呂摩のノートには珈琲拉麵の感想がビッシリ

ママさんに渡されたノートを開いてみると、珈琲拉麵を食べた人の感想がビッシリ書かれていました。
「亜呂摩」珈琲拉麵は、ネット上で話題になってますので、かなり遠方から食べに来てる人もいます。

壁にはタレントさんのサインも飾られていて、色々な人が訪れている事がわかります。

「(猿岩石の)有吉君が来てくれた時、そこの席に座って食べてってくれたのよ。」
みたいな感じに、ママさんも嬉しそうに話してくれました。

珈琲拉麺が出た!


ママさんとそんな会話をしていると、珈琲拉麵が運ばれてきました。

亜呂摩の珈琲拉麵アイス

このビジュアル、凄いですね・・・
いつぞやのアイスクリーム拉麵といい勝負です。

「コーヒーメンだけに、この顔も“イケメン”」

マスターの一発ギャグも冴えわたっています。

しかし見た目のインパクトはアレでも、肝心なのは味です。
さっそく、珈琲拉麵(アイス・細麺)をいただいてみることにします。

亜呂摩の珈琲拉麵アイスを食べ始める

・・・ひと言でいうと、「ビター」ですね。

この珈琲拉麵ですが、スープはもちろんのこと、麺にもコーヒーが練り込まれています。
そのため、スープを飲もうが麺をすすろうが、口にはコーヒーの香りと苦みが広がるんです。

ただ、インパクトだけかと思いきや、その苦みが不思議と美味しく感じます。

要は「ラーメン二郎理論」というやつです。
「ラーメン二郎はラーメンではなく二郎という食べ物」っていうアレです。

その理論を当てはめれば、これもラーメンではなく珈琲拉麵という全く新しい食べ物なんだと理解することができます。

しかしながら、しばらく食べ進めると予想通りの事態に直面します。

亜呂摩の珈琲拉麵アイスを食べ進めると顔が崩れて大惨事

ビジュアルが大惨事です。
思ってた通り、イケメンでも何でもなくなってしまいました。

ちなみにイケメンの顔を構成するマスター渾身のトッピングですが、個人的にインパクトがあったのは鼻と目の素材です。
鼻の部分はチーズ、そして目の瞳の部分にポツンと乗っているのがコーヒー豆なんですね。

そのインパクトは、実際に「亜呂摩」珈琲拉麵をオーダーして、味わってもらいたいと思います。

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コーヒー飲んで、会話して


珈琲拉麵を食べてしまったので、普通にコーヒーもオーダーしてみました。
このコーヒーが、実はとても本格的で、マスターが丁寧に豆を挽いて淹れてくれます。

亜呂摩のは喫茶店なのでコーヒーも

ホットコーヒーは400円ですが、本格ドリップのお値段としてはお手頃価格ですよね。

そして下町の温かさを感じたのがここからです。
「お饅頭、サービスだからどうぞ」とママさんのサプライズ

亜呂摩で饅頭をサービスしてもらった

これをきっかけにして、ママさんと常連のお二人との会話タイムがスタートです。
この「亜呂摩」ですが、地域に溶け込むお店として毎日、近所の人が訪れるそう。

そして、ほぼ一日中、ママさんと話して帰っていくんだとか。
そしてカウンターの奥から、それを静かに見守るマスターの構図が素敵すぎます。

この日も、色々とお話をさせてもらいました。
当初は珈琲拉麵だけ食べてサッと帰るつもりだったのですが、気づいたら3時間もお邪魔してしまいました。

「独居老人の孤独死」なんてものが話題になったりもしますけど、近所にこんなお店があれば孤独とは無縁でしょうね。
下町ならではの、人と人との触れ合いも感じられる、そんな「亜呂摩」でした。

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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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